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日用品メーカーの白元が、29日に民事再生法
の適用を申請し、受理されましたね。
帝国データバンクによると、負債総額は
約255億円。
白元と言えば、
防虫剤「ミセスロイド」「パラゾール」、
使い捨てカイロ「ホッカイロ」、
保冷枕「アイスノン」
などロングセラー商品が多くあります。
会社名としては、あまり知られていないかもしれませんが、
商品名では、有名なものが多いですね。
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業績悪化が続いていた!
白元は、業績悪化が続いていて、2013年に住友化学が
約20%の株式を引き受け、再建を支援していた。
また、今年の1月には、看板商品である使い捨てカイロ
「ホッカイロ」の国内販売事業を売却していたのです。
売却先は、「キャベジンコーワ」で有名な医薬品メーカーの
興和です。
そして、この事業譲渡に先立ち、興和から売掛金や在庫を担保に
譲渡代金の一部を前借りしていたことが判明しています。
これは、ギリギリの状態で、資金繰りが苦しかったことを
浮き彫りにしていますね。
資金繰りが悪化した原因は?
主力のカイロ部門の競争激化や暖冬の影響のため売上高が減少して
いたのが原因の一つです。
しかし、それよりも大きな問題だったのが、ずさんな経理処理が
発覚したことです。
これにより、決算内容が信用できないとの問題が浮上しました。
そして、白元は金融機関に今年3月末から6月末までの返済猶予などを
要請しましたが、銀行団は白元を支援するとはなりませんでした。
つまり、銀行から見放されてしまったんですね。
また、取引先も事態を重く見たことから自力での再建の道が
絶たれてしまいました。
会社は、信用で成り立っているわけですから、その信用を失うような
ことをしてはいけませんね。
今後はどうなるのでしょうか?
代表取締役社長の鎌田真氏は、代表取締役を辞めるようです。
鎌田社長は、創業家出身のエリート社長でした。
慶応大学経済学部卒業で、その後アメリカのハーバード大学で、
MBA(経営学修士)を取得しています。
しかし、交友関係が派手で羽振りがよかったようで、
そのあたりが、銀行からも問題視されていたようです。
今後は、平成26年6月1日より、取締役の間瀬和秀氏が
代表取締役社長代行となり、新体制で事業の再建に
向けていくようですね。
会社はなくならないの?
民事再生法は、簡単にいうと、会社を立て直すために、
「今ある借金を返さなくていいですよ」
という法律なので、会社がなくなるわけではありません。
ですから、民事再生手続により、これまでの事業を継続しながら
その再建を図るので、今まで、取り扱っていた商品がなくなる
わけではありません。
もちろん再建にあたり、今までの体制ではうまくいかなかったので、
社長が交代したり、裁判所や監督委員の監督を受けながら再建していく
ことになります。
数々のヒット商品やロングセラー商品を生み出している会社なので、
ぜひ、再建してもらいたいですね。
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